
2025/05/20 #顎顔面矯正について
お子さまの歯並びは 見た目 だけの問題ではありません。
呼吸・睡眠・姿勢──全身の健康にまで影響を及ぼす可能性があります。
しかし、上あごの成長はおよそ6歳でピークを迎えるため、
「永久歯がそろうまで待つ」だけでは 最適なタイミング を逃してしまうことも。
このコラムでは、限られた成長期をどう活かし、顎顔面矯正がもたらす未来のメリットをわかりやすく解説します。
ここ100年で私たちの暮らしは劇的に変化しました。
白黒テレビは薄型LEDへ、黒電話はスマートフォンへ、馬車はハイブリッドカーへ──。
歯列矯正もいま、大きな転換期を迎えています。特に小児矯正は、 「悪くなった歯並びをどう直すか?」から
「どうやって良い歯並びを育てるか?」へと視点が移りつつあります。
上あご(上顎)の成長は6歳までに90%完了します。
脳神経系と同じ成長曲線を描くため、成長のピークが非常に早いのです。
一方で現代は、やわらかい食事が中心となり、咀嚼回数が縄文時代の10分の1以下に激減。
上顎を刺激し成長させる「噛む力」が不足し、その結果として 上顎の成長不足が起こりやすくなっています。
この段階で上顎の広さが決まってしまうため、
永久歯が生えそろう頃には歯並びの9割が既に決定している──。
そこで「成長期を逃さずアプローチする小児矯正」が重要になるわけです。
多くの保護者が「歯並びをきれいにしたい」と答えますが、
私たちの答えは次の通りです。
お子様の成長は待ってくれません。
適切なタイミングでの介入こそが、
将来にわたる「かけがえのない財産」を生み出します。
私たちは、一人でも多くのお子様に健康と自信を届けるため、
顎顔面矯正に真剣に取り組んでいます。