3歳くらいからみてあげる
将来のお子様の笑顔のことを考えて、お父様やお母様にしか出来ないことがあります。素晴らしい歯並びと、人前で自信を持って笑えることは、お子様の将来に対する、大きな贈り物となるはずです。欧米では、「白い歯と歯並びのよさ」は、一目でわかるブルー・ブラッド(育ちの良さ)あるいは知性の象徴となっています。特に多民族国家であるアメリカでは、学校などでより良い友達を作るためにも、ビジネスの世界で成功するためにも、相手に好印象を与える「白い歯と歯並びのよさ」は必須な条件の一つとなっています。
歯並びを早い時期から改善することは、ただ単に見た目を良くするだけでなく、健全な成長や健全な発育に、大変重要となってきます。子供のうちに歯並びをしっかりと直すことには、過去の研究活動などにより証明されている「8つのメリット」があります。
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歯を守る
前歯で食べ物をかみ切り、奥歯でしっかりとすり潰すことができると、それぞれの歯に、かむ力がバランスよくかかり、将来にわたって、歯の根やアゴの関節が、不正なかむ力によって痛んでしまうことを防いでくれます。
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虫歯を予防する
歯並びに問題があると、歯磨きなどが十分できない部分ができてしまい、虫歯や歯肉炎、歯周病になりやすくなります。特に、乳歯や萌えたての永久歯は歯質が弱く、子供の時期から歯並びに問題があることで虫歯のリスクが非常に高くなるため、早い時期からの歯並びの管理は、虫歯予防にとって非常に有効となります。
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姿勢や呼吸を整える
早い時期から歯並びの管理を行うと、不正な歯並びによって起こる唇の閉鎖不全や、舌の位置異常が原因で起こる口呼吸や猫背などの呼吸や姿勢の問題を、早い時期から改善できるので、全身の健全な成長と発育を促してくれます。
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記憶力を良くする
咬み合わせを改善することで、脳の活動が活発になります。そのことで、脳内において、咀嚼に関わる領域のそばにある、記憶を司る領域も活発化するので、記憶力が向上します。咬み合わせを改善することで、脳の活動が活発になります。そのことで、脳内において、咀嚼に関わる領域のそばにある、記憶を司る領域も活発化するので、記憶力が向上します。
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バランス感覚を良くする
かみ合わせを改善することで、かみしめた時のアゴのずれが改善するので、バランス感覚や全身の筋肉の瞬発力が向上します。
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言葉がはっきりする
かみ合わせや歯並びを改善すると、唇や舌の動きが改善されるので、発音機能が向上します。
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歯の怪我を防ぐ
上の前歯が出ている子供は、正常な子供に比べ約5倍前歯を怪我で損傷するリスクが高いというデータがあります。前歯のかみ合わせを改善することで、前歯の外傷リスクを減らすことができます。
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笑顔が増える
歯並びを整えることで、笑顔に自信が出てくるので、明るく積極的な性格に変化することが証明されています。
このように、子供にとってとても大きな「8つのメリット」を、できるだけ獲得していくためには、できるだけ早い時期から歯並びの管理をしていくことがとても大切で、特に、呼吸、姿勢、発音、食べ方は、3歳~8歳くらいまでに発達・成熟してしまうとされていますので、この期間を過ぎてから改善しようとする場合、特別な訓練が必要なことが多く、その訓練は、年齢が上がってから始めるほど困難になるとされています。
3歳までの年齢では、歯並びやかみ合わせが非常に不安定ですので、歯が萌えたり、アゴの成長発育により大きく歯並びやかみ合わせは変化していきます。例えば、3歳以下の(乳歯が萌えそろう前の)反対咬合は50%以上自然に治るといわれており、反面、3歳を越えると、かみ合わせは安定しますので、歯並びやかみ合わせの傾向も顕著に現れてきます。このようなことからも、子供の歯並びは、「3歳以上のできるだけ早い時期」からみてあげる(お父様やお母様の方で管理してあげる)ことが重要ではないかと考えています。